kou

いい話でした
 小説は漫画や映像、音楽という表現方法と比較した場合、文字であるために決して優れた表現方法ではないと思っています。  でも、唯一優れていると感じるのが心理描写や人物の情景描写。見て理解しろと言っても言葉にしなければ理解できないこともあります。  娘が母に言った許されない言葉。  血の繋がった家族と言えど、いえ血が繋がっているからこそ何でも言って良いのではなく、血の繋がった家族だからこそ他人以上に気遣わなければならない気持ちがあります。  愛は見返りを求めない無償の行為ですが無限ではありません。花に水を与えないと枯れてしまうように、ないがしろにされれば愛だって枯れてしまいます。  一人の力で生きていくことの苦労で、初めて母の気持ちが分かる娘。  短い場面ではありますが、生きてきた足跡を読んで胸に響くものがありました。  私はヒーロー・ヒロインが活躍する娯楽小説を読んで、小説を書き始めただけに作品の良し悪しを単純に面白いか否かで判断してしまうところがありますが、そういう基準で判断するのではない、いい話でした。  いい話だから、写真がなぜ落ちてきたのか理論的な理由や理屈、説明が無くても受け入れられるものでした。  素晴らしい作品を拝見させて頂きました。ありがとうございます。
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ありがとうございます。こんなにしっかり読んでいただき感想まで書いていただき嬉しい限りです。執筆して本当によかったと思っています。本当にありがとうございました。
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