ナカジマ

アーサーの成長が主題?
読み返してみて、大きな読み違いをしていたかも知れないな、と思いました。推理小説と言う形から、つい犯人やその心理、それを解き明かすノルディンに目が行きがちですが、アーサーの成長を描きたかったのかな、とも思いました。『ウォーターサファイア』でもアーサーはノルディンの行動や言葉の意味を正しく読み取っていますが、ここでは言葉にしていないノルディンの思考経路に迫っています。 アーサーが眠ってしまってノルディンに聞けなかったのは「なぜ殺されなくてはならなかったのでしょうか?」と言う疑問でしょうか?その疑問にノルディンは『後日談』で答えていますが、アーサーはまたも眠ってしまっています。アーサーが犯罪を犯した者の心に迫れるのは、もう少し前のことなのかも知れませんね。
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