哀音

※腐な内容です。 私の頭の中では湊が研修医、琥珀が大学生の時はまだ同棲してない設定なんですけど(唐突)、湊が研修医二年目で琥珀が医学部六年生の時お互いクソほど忙し過ぎてほぼ会えないのに気付いて最高にテンション上がった← 攻が受不足過ぎてポンコツになるの大大大好きなんですけど、絶対そうなるやん湊…。 週4とかで夜勤入れられて救急対応しなきゃいけないしその合間縫って勉強しなきゃいけないしで、琥珀と会うどころかご飯と睡眠の時間さえ満足に取れない生活が長いこと続く。その間に琥珀にメッセージ送って連絡取ってたけど生活が違い過ぎて、一日にメッセージが一往復するかしないかの頻度。やっと休みになったと思ったら医者の休みなんて不定期だからど平日とかで琥珀は学校だし、常に何かしら試験控えてる状態だから研究室に缶詰めでとても会える状態じゃない。 そんな日々が続きに続いて、遂に顔も見れてない、声も聞けてない状態が三ヶ月目に突入し、湊はもう限界超えてる。途中で電話しようかとも思ったけど会ってなさ過ぎて声なんか聴いたら絶対に会いたいのが我慢出来なくなって余計辛くなると思ってしなかった。 それで、ある日突然プツッと湊の中で何かが切れる。仕事が終わった時には23時回ってたけど、もう迷惑とかそんな事考える余裕もなくてそのまま気付いたらフラフラと琥珀が一人暮らししてるアパートの前まで来てた。そこで漸く我に帰って、『何してんだ俺』『ンな時間に迷惑だろ』『そもそも寝てるかもしれねぇし』と色々考えちゃうけど、会いたくてたまらない恋人にあともう一息で会えると思ったらやっぱり我慢出来なくて、またおぼつかない足取りを再開して琥珀の部屋の前まで行っちゃう。 部屋へ向かう間も会いたい、会いたいってそれしか考えられなくなっちゃってて、もう日付越えそうな時間なのに躊躇いなくインターホン押す湊。 そしたら中から物音が聞こえて、タタタッて足音が近づいてきたかと思うとガチャリと解錠した音の直後ゆっくり扉が開く。 「はい…?」恐る恐るといった様子で扉の隙間からこちらを窺うように覗いてくる顔見たら、湊はそれだけで泣きそうになっちゃう。 「こ、はく…、」「…え?えっ!?み、湊!?」相手が湊だって分かった瞬間に琥珀も扉大きく開いて外に出てくる。「ど、どうしたの?こんな時間に、」言い終わる前に上から被さるように抱き締められる。→(続)

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