引き込まれるストーリーと圧巻の描写力
読了しました。 あおさんの作品は大体ほんのり甘くも苦い恋物語か、心がかき乱されるような人間模様ばかりだったので、冒頭から血の匂いの漂う暗澹な雲行きに、ファンタジーが大好きな私はワクワクしてしまいました。 そこから描かれるレンの心情描写は切なく、思わず共感してしまうものばかりです。 レンとカイの会話や、数は少ないけれどふんわりと描かれる街の描写も私はお気に入りです。 ここのシーンのレンがなんとも幸せそうでほっこりしておりました。 レンがカイを裁く断罪のストーリーからは一気読みがオススメ。 むしろ一気に読んだら感情がぐちゃぐちゃにされること間違いなしです。(褒めてます) 戦闘シーンは圧倒的な緊迫感で描写されており、読み進める間、息を呑むのも忘れてしまう程の描写力でした。 それは物語のどの戦いにおいても言えることで、どのキャラもかっこいいのです。 この作品の見どころの一つとも言えると思います。 濡れ場シーン…に関しては詳細には描かれてはいませんでしたが、二人のやり取りや場面に始終ドキドキしておりました。 なんていうんでしょう。闇の中に香る色香と言ったらいいのでしょうか。(伝わらなかったらすみません) 何も濡れ場をガッツリ入れればというわけではなく、こういった色の出し方もあるのだなと思わず感心してしまいました。 キャラクター一人一人も個性的で、どのキャラも憎めないキャラばかりでした。 個人的にはスゥとビビが大好きです。 主人公のレンは物語の中で少しずつ変わっていく様がとにかく親が子を見守る感覚でした。 カイに関しては底の読めぬ孤独を抱えたキャラで、それでも最後のレンとまた再会したシーンでは、ちゃんと幸せになっていて良かったなぁと一番微笑ましくなったキャラクターでした。 全体の設定は全然難しくなく、むしろどんどん物語の中に引き込んでくれる無駄のないシナリオ進行。 あおさんが描く物語はどれも、とにかく美しくて粗がないのですよね。 手を引かれるように自然に物語に入っていけるので、追い出されることなく読み進められます。 読後感も文句なしの感動でした。 たったの2万文字弱でこれほどの壮大なストーリーを描き切ることが出来るあおさんに尊敬しかないです。 毎回めちゃくちゃな感想になっておりますが、素敵な作品をありがとうございました! 読んで損はないと断言できる素晴らしい作品でした。
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ひまわりさん、大変情熱的な感想をありがとうございます! 嬉しくて何度も読み返してしまいました。 最近はほのぼのBLや学園ものを手がけておりますが、実は私、ハードなファンタジー&ブロマンスが一番得意(得意?好き?)だったりします。 自由な設定にガンガン心理描写ぶち込んでいくのが大好きなんです(*´艸`*) ですので今回もめちゃくちゃ自由に世界観をメイクして、やりたい放題やっておりました。 ケルベロスのスゥ(猫)はちょっと遊び過ぎたと思ってます! 短い物語の中で一つ一つのシーンを丁寧に汲み取ってくださりありがとうございます。 短編や中編はあまり書かないので、展開が唐突過ぎないか、詰め
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そうなんですね! あおさんな作品一覧を見てみると確かに、そういった作品を長編で書かれている感じですね。 ファンタジーいいですよね。物語も自分の好きなように盛って作っていけますし、私もファンタジー大好きです! スゥはとてもいい味を出していたと思います。 どのキャラもしっかり見せ場があり偏りがなかったのもあおさんのキャラへの愛を感じました。 感想への返信は本当、お気になさらずに。 私も感想書くのは好きですが返信は苦手です。 これからもあおさんの作品を一つ一つゆっくり追わせていただきます〜 改めてありがとうございました〜!!
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