日向あおい

あおいです。 私が初めて書き上げた物語は『寒椿』で、中2の頃でした。 それは小説と呼べるものではなく、友達と声優ごっこをするための台本でした。 しかも、その当時『弟切草』というゲームが大好きで、洋館に迷い込むという『弟切草』に影響受けまくりのストーリーでした。 そして、その物語には、ゆずるの存在はなく、姉の鈴加(香)ちゃんが双子に同行します。 それから月日が流れ、高校時代。 『リング』という映画を見ました。めちゃくちゃ怖かったです。 井戸から這い上がろうとした痕跡として、剥がれた爪が井戸の側面の壁に突き刺さっているというシーンが特に印象に残り、これだ!と思いました。 地下室に閉じ込められ、鍵のかかった扉をどうにか開けようと、扉を引っ掻き、引っ掻き過ぎて爪が剥がれてしまう物語を書こう! と。 『寒椿』を小説として書き直しました。 そして、この時、ようやくゆずるが登場しました。 なぜ、鈴加ちゃんではなく、ゆずる? というのも、この頃、友人たちとの間で男装の麗人がブームだったのです。 「お前、女だったのかーっ!」の瞬間が書きたくて、男装の麗人としてゆずるが登場しました。 さて、『寒椿』をはじめとするこのシリーズ、 姉がリメイクして、姉版と妹版では名前が変更になっている点が多々あります。 たとえば、妹版では『数久』が、姉版では『和久』とかです。 他にも、  鈴加⇒鈴香  先見⇒先詠  火刈り⇒炎刈り   風通い⇒風酔い  刀守り⇒姿見 などなど。 先日、公開した『嫁が君』は、現在、妹版の名前になっていますが、 今後、姉版に倣っていくつか修正していく予定です。 そのために、今、姉のリメイク版を読んでいるんですが、ゆずるが弱すぎて笑えます。 きっと、ゆずるが強すぎるとお話にならないから、ゆずるが不調の時に物語が生まれるんだなぁ、と思うことにします。 本当は強いんだ。うん。
3件

この投稿に対するコメントはありません