はーこ

現代の女子高生が幕末時代にタイムスリップ!?
和風・歴史モノ好きな私としては、あらすじの段階でわくわくしました。ヒロインの桜花が突然幕末時代に飛んでしまったとき、そこで助けてくれた藤婆の気遣いというか、包容力にほっとしてしまいますね。そうこうしていると、藤婆をたずねてきた人が、まさかの高杉晋作!? かの有名な高杉さんとお知り合いとは、藤婆何者…… 高杉さんについて京の町へやってきた桜花が、町の人々を悩ませる荒くれ浪士に立ち向かっていくシーンは、かなり痺れます。いくら剣道の腕に自信があると言っても、実戦、それも真剣を目にすれば現代っ子だったら身が竦んでしまうと思うのですが、怯まず浪士を叩きのめす桜花は、もとより度胸と実力を兼ね備えていたことがよくわかります。 そして京の町といえば新撰組ですね。さわぎを聞きつけてやってきた新撰組から逃げる桜花。そこへまた謎の美青年が現れて助けてくれるという……! なんて胸キュン展開! これがのちにフォーリンラブしちゃうやつか!? とお花畑な脳内でしたが、よくよく考えれば男装してるんでした、桜花。でも、改名したのについ幼名名乗っちゃった吉田さんにニヤニヤしてしまいます。 高杉さん経由で桂さんともお知り合いになるわ、読み手が呆けているうちにどんどん人脈をひろげてゆく桜花に脱帽ですね。そして結局つかまりましたね、新撰組に。あの手練だらけの男所帯で性別を偽って生活していくなんて、大変すぎるでしょう……しかしそこは桜花。うまく立ち回って土方さんを納得させたり、剣のお稽古を見てもらったり、すごくガードの硬いしっかり者ですね。武田さんの猛アタックがこわいですけど……(笑) そしてある夜に聞こえた不思議な声。今剣に鬼切とは……どちらも源氏関連の刀ですね。ふとした箇所に散りばめられているファンタジー要素が絶妙です。お団子屋のお花ちゃん、貴重な女子枠にいらっしゃいませ! 桜花とお話ししているところは和みますね。そこにヤキモチを妬く弥八郎。ニヤニヤが止まらない読者です。ここだけ少女漫画か?? (続きます)
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