小原瑞樹

優しさが奇跡を起こす。
 失踪した恋人である藍を探す青年成沢。行き倒れていたところを助けられた恩義を返すため、雑貨店でアルバイトを始めた大学生律樹。この2人の男性の視点が交差しながら物語は進んでいく。  成沢の側では時々不可解な出来事が生じる。藍の関係者が彼女の身を案じていなかったり、正体不明の頭痛に襲われたり、見に覚えのない人から感謝や謝罪されたりといったことだ。この不可解な事象を解く鍵となるのがもう1つの視点、律樹であるが、2人の関係性が明かされるのは物語終盤になってからである。  2人の物語が重なった時、張り巡らされた伏線が回収される様はお見事。繋がった物語の先には衝撃的かつ悲しい真実があるが、物語はそこで終わらない。愛と幸せの在り方を描いた美しい作品です。
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小原瑞樹様 この度は拙著を読んで頂きありがとうございます。大変丁寧なコメント、すごく嬉しいです。読みにくい部分や、都合の良すぎる展開もあったとは思いますが、褒めていただきとても光栄に思います。ファンタジー作家さんということですが、私も作品を読ませていただき、勉強したいと思います。 本当にありがとうございました。
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