きわい

仲がいいからこそ胸が締め付けられる……
全編拝読いたしました。主人公・ヒロインのそれぞれ好きな人同士が付き合っているというたすき掛けの人間関係という、独特の設定がこの後の展開で重要な要素となっていきます。 颯太の留学で揺れ動こうとする4人の関係、そんな中現れる雪美。孝太郎と妙に波長が合うと思えば……そういうことだったんですね。 4人は決して仲が悪いわけではないのです。むしろクリスマスもみんなで過ごそうとするほど仲が良いのです。だからこそ、思いを伝えきれず、すれ違いを起こす。後半のもどかしさが募る展開に、ページをめくる手が止まりませんでした。 真実や結末が揺れ動く怒涛のラストは目が離せません。 大変刺激を受けた作品でした。
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