西 東

不可解さの先に待っていた結果。
後味の悪さもあるのですが、何とも言えないやり切れなさを感じるラストですね。 普通の人にはない能力のお陰で関わって行く、見も知らなかった他人の間にある事実の変遷ぶりの見せ方が上手いです。 始まりはちょっとした切っ掛けが元なのに、登場する人物が語る内容の違和感や行動、今では身近なツールから手繰り寄せて行く事実は語り部の主人公の気持ちに入り込みやかっただけに衝撃的でした。 それだけにあのラストを引き起こした原因が、一歩、更に一歩と踏み込んで行って事実を知ってしまった主人公にもあると思うからでしょうか。 勧善懲悪と言うにはやり切れなさが残ります。 生きている人間が一番怖いとはよく言われるけれど、警察には立証も出来ない方法が目の前で一つの命を奪った事実は主人公の中で罪悪感としてくすぶるのではないだろうかとも考えてしまいました。
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レビューありがとうございます。 やり切れないラストですよね。 最後どうしようかずっと考えてて、色々案を出したんですが林部をそのままにしておくのは許せないかなと思って、あんな感じになりました。 でも、勧善懲悪ではないのは確かで、悪いのは運転手でもあるのでね。 その辺りがなんかもやもやしますよね。 インパクトと辻褄を同時に合わせるのって難しいなと改めて思いました。 インパクトを強めると矛盾が出てくるし、辻褄を合わせようとするとインパクトが弱くなる。 毎回愚痴言ってますね、僕。 面白いストーリーを作るのって難しい。 また次も頑張ります。
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喰ウ寝ルさんへ 今晩は。 コメント有り難うございます。 一回、コメント送った後にうっかり消してしまっているので二回通知が行っているかもしれません。m(_ _)m 林部には不幸になって欲しいと思うけれど、他の人達には特別悪い所がないのでやり切れなさが残ったのでしょうね。 創作は帰納法だと辻褄が合うけれど予定調和になりやすくて、演繹法だと風呂敷広げ過ぎて収集着かなくなりやすいとは言いますよね。 面白いと作者が思っても読み手には伝わらないとか。難しいですよね。 次もお待ちしています。

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