メイン二人の人生を丁寧に描きあげた作品でした。
読了しました。 えの様があらすじで書かれている通り、ヒューマンドラマ(青春)寄りのBLでした。 主人公……だけではなく、物語の中の主要の登場人物が皆、それぞれに成長していく過程がとにかく良かったです。 前半で高橋くんと安田くんの仕事場での出会いから少しずつ仲良くなっていく過程が描かれていて、それがなんとも微笑ましいやり取りばかりでした。 安田くんの作る家庭的な料理がどれもとっても美味しそうという感想が最初から最後まで随所で浮かびます。 ちなみに、安田くんと高橋くんのスマホのやり取りが個人的に好きでした。とにかく、かわいい……! 少しずつ見えてくる安田くんの色々な一面に高橋くんがゆっくり惹かれてゆく過程も良かったと思います。 この物語の一番の驚きは、メイン二人が恋人になるのではなく、お互いにそれぞれの人生と家庭を持って、それでもBLの要素を盛り合わせた心の信頼なのかなと思います。 最後まで二人とも最初からあった二人の関係を変えることなく、親友以上の関係として相手を見ているところなんか、本当に最高です。 私、BLってなんでもくっつければいいんじゃね?と思っていたのですが、こういうBLもいいですね。大好きです。 中盤からは安田くんが小春さんと結婚し子供を授かるのですが、急性リンパ性白血病になってしまって、辛い治療を強いられます。 ここからがこの物語の本筋で、今まで優しく強く生きてきた安田くんの心が闘病生活と共に弱っていって、追い詰められていくストーリーがなんとも辛い。 安田くんの心境がたくさん語られるのですが、もう涙腺崩壊してしまってました。 今まで苦労しながらも頑張って生きてきて、やっと幸せになれるはずだったのにこんな仕打ちはない〜……!と思わずにはいられない。 だけど、一番の救いは安田くんは一人ぼっちじゃない、ということでした。 奥さんの小春さんはもちろんのこと、高橋くん、小春さんのお義父さん、お義母さん、たくさんの人に支えられていました。 一番印象に残ったのは安田くんが今まで必死に抑えてきた本音を、高橋くんに暴露するシーンです。 ずっと笑ってきた安田くんが初めて自分の気持ちを言葉にした瞬間で、その苦痛や弱音を真っ向から受け止めてくれた高橋くんにただただ、胸を打たれました。(続きます→)
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辛い治療が続く中、最後の最後に残っていた幸運は、安田くんと小春さんの赤ちゃんのへその緒でさい帯血の移植が出来るという展開でした。 これ歓喜せずにはいられない…!安田くんにとってもですが、読者にとっても救いのある展開に別の意味で感動しました。 元気になった安田くんが改めて日常の幸せを噛みしめるシーンは、今までの闘病生活を塗り替える幸せに満ち足りたものでした。 物語の中で高橋くんも昔付き合っていた美智子さんと結婚して子供を授かって、自分の道を進んでいくストーリーがあり、そちらも苦難と苦境を乗り越えながら、しっかり形になっていたのが良かったです。 文章も読みやすく、病気や治療法に関してもわかりや
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こんなに愛情溢れる感想をいただけて、嬉し過ぎて思わず泣けてきました。 ( ;∀;) ひまわりさん、本当にありがとうございます!(*≧∀≦*)
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