雪村夏生

一文から惹きつけて最後まで予想外な哲学恋愛小説
お話を書いてくださって、ありがとうございます。 読後に浮かんだ感想が「やばい、めちゃくちゃすき。こういうの待ってた」でした。 もともと物ごとを深く追求していく話が大好きなので、読み始めから引き込まれました。 出だしの会話、かなりセンスがありますよね。 「恋人の必要性について話したいんだけど」 「その話の切り口は惹かれるんだけど、タイミングが」 これだけで、今どういう状況なのかとても気になります。 小説の界隈で少し偉い人に「出だしは台詞で書くのがベスト」と聞いたことがあります。ああ、こういうことか、とようやく納得した気分です。 活字離れの時代なので、こういった惹きつける一文を作れることも大事な要素になってきますよね。すごいなあと思いました。 オチはまさかの展開で、これは予想していませんでした。 続きがあるんですかね? いや、これに関してはない方がよいような。でも、と頭がぐるぐるしました。センスが素敵です。 ここからは完全に、今までよりも主観入りまくりの感想です。 今までの堀尾さんの作品は、ファンタジー重視のちょっとぶっ飛んだ話が多かったと思います。文体もかなりラノベ寄りだなあという印象を持っていました。(全作読めているわけではないので、読んだ範囲での印象ですが) しかし、今回は割とリアリティ重視の大衆文学寄り。とても落ち着いた雰囲気でした。 そんな中でも、要所要所に堀尾さんのギャグセンスや遊び心が散りばめられていて、めちゃくちゃ好きです。 年始に読めてよかったです。
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感想ありがとうございます! そうですね、私がよく書きがちなのはちょっと現実を無視した話が多かったので(?)、新年1発目は落ち着いたかっこいい話を意識して書いてみました。 続きは特に考えていませんでしたが、この「考える男女」の構図は案外好きなのでまたどこかで登場するやもしれません。 感想、そして読了ありがとうございました。これからも頑張れそうです!
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