努力を続けるすべての人へ、勇気をくれる名作!
結末まで読了しました。この物語は、読みはじめたら、絶対最後まで読むべき作品です。 爽やかなスポーツ少女が、怪我から立ち直るまでを描いた青春もの──だけじゃ、終わりません!! 結末まで読むと、タイトルの「埋ずみ火」の意味も、プロローグの語りの意味も、はっきりと重みをもって、わかります。 途中、楓(女子高生)が異性に対して過敏すぎてラブコメかな!?😅と思わされたり、悲恋で終わってしまうのだろうか……と思ったりもしましたが、ラストは予想を越えるほど深く胸を打つものでした。 メインの登場人物は皆、リアルに厳しい現実に直面しながらも、それを跳ね除けて希望に向かっていこうとする意思の強さが感じられ、 読んでいると、共感したり、応援したくなったり、力をもらえたりします。 とりわけ、「奇人」と呼ばれる保坂旭の生き様が、とにかくかっこいい! まわりから疎まれようと、患者第一の立場を貫こうとする強い意志、たゆまぬ探求。それを実践し続ける、鬼気迫る情熱。 これは医療現場を舞台にした話ですが、 医療に関わっている人だけでなく、情熱をもって何かを探求するすべての人に、当てはめることができる話でもあります。 ここからは、私が勝手に読み違えてないか、個人的に連想したことを書きますが…… もうこの世にいない先人達の言葉に書物を通して触れることも、他人の情熱の埋ずみ火が飛び火するということなのだろう、と感じました。 それは学者の知識本でも、作家が自分の心を込めたフィクションでも、 偉大でも有名でもない個人の日記が、たった一人の人に読まれただけのささいな事でも、 そこに込められた情熱が飛び火し、その人の生き方を変えてしまうことすらあるのだ、と。 自分の想いを何らかの形にして残そうとする、我々(主語が大きくなってしまいますが、そうでしょう?) 作家の端くれにとっては希望以外の何物でもない話です。 あと、登場人物達の、強くてかっこいいだけじゃない一面も、丁寧に拾いあげられていて、 だから「やっぱ人間ってダメだ」とネガティブになるのではなく、ダメな所も含めて愛すべき存在として描いている、度量の深さが根底に感じられるのも、 長久さんの作品を読んでいて元気をもらえる理由なのかもしれません。 結末まで読んだあと、もう1度プロローグを読むことをオススメします。目頭が熱くなります!
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千鳥歩さん、本当に読み込んでくださりありがとうございます!!😭🙏 仰る通り、プロローグにおける埋み火という言葉には多くの意味や本作における伏線が込められた言葉です! この作品が心に響き、揺れ動く何かをもたらせたのであれば作者として本当に幸せです!! この本を読んでくださった人の心に火が燃え広がることを願っておりました! この度は、本当にありがとうございます!!🙇‍♂️
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燃えました🔥!こちらこそ、ありがとうございます!✨😆
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