咲蔵 風人

独り善がりな独白。まさに戯曲の醍醐味である!
大変個人的な感想となってしまいますが、ご容赦ください。 最初の一ページ目で脚本の型が現れた時、好きな作品だこれは!となりました。 学生演劇でよく演じられるものに、メタ視点での回想というのはつきものです。そして始まる主人公の独白。しかしこの内容は、ある意味で独り善がりな、言い訳のようにも聞こえるもの。葛藤抱える学生の演劇作品によくみられる展開を、作品を演じることとなった背景と合わせて描くことで、とても印象深く表現されていました。 自分も高校演劇を経験し、役者の良さを引き出せないような脚本を書いてしまいました故、両耳に激痛が走ると共に、当時自身を俯瞰した学生らしい作品が各校で蔓延していたこと思い出し、なんだか懐かしい気持ちになってしまいました(笑)。

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