西 東

聞きたくもない音だろう。
作者様は戦争を題材に取って、物語をきちんと書ききれる方だと思っています。 聞き慣れたくもない音を聞き慣れて、何時もと同じだと考えるのは最早逃げる事さえ意味が無いと心に刻み付けられていたのではないかと考えててしまいます。 そしてまた毎日、ヒリヒリとした空気の中で生きていたなら何処かで諦めにも似た達観を得てしまうものなのかも知れませんね。 そんな中でも厳しい言葉を掛けて孫に嫌われていたおばぁは、その実、自分よりも若い命に何としても生き続けて欲しいと願っていたのでしょう。 残酷な事実を突き付けられて、おばぁの少し不器用ながらも心からの言葉が痛々しく、真意を悟り泣いてしまう描写に胸が痛みます。
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西さん、レビューありがとうございます♪ 反戦物語を描くのは今もこれからも必要なはずなのでその言葉ありがたく思います。 戦時中は緊張の連続であったはずでその緊張はいつ命を奪われるかという切羽詰まったもの。 戦時中を生きた自分の記憶の中の人たちは厳しく思えました。そうでしょう。命の危機に晒される日々を生きたのですから。 嫌われてもいいから生きてくれとそんな想いだった人は確かにいたはずです。 願いが届いたかどうかは生き抜けたかどうかですが、この先は考えていません。もしかしたら残酷な結末かも知れないしそうでないかも知れない。 戦争を扱う物語は安易に終わらせてはいけないと思いますから。 戦争が
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