雪乃かぜ

インテリ社長の末路に爽快感を感じる
都会生まれの都会育ち。なにひとつ不自由のない暮らしの中で育ち、中高一貫の有名私立から最高学府に入学し、卒業後はIT系ベンチャーに務めながらDXに関するナレッジとスキルを磨き、後に企業。いまはコンサル系ベンチャーでCFO。年収は約1,800万円。妻は芸能人の妹で二つ年下。不幸という言葉を辞書でしか知らない。挫折するのは、努力をしないから。結局は本人が悪いと考えている──。 そんな感じの、いわゆるいけ好かないタイプのインテリ社長を頭で思い浮かべながら、楽しく拝読させて頂きました。いわゆるスカッと系のホラー小説(もはや新ジャンル?)。社長のやたらと横文字を使うコミカルな描写に思わず笑ってしまう。その社長の身振り口振りを心の底から軽蔑にする嘉代子の態度に激しく共感しました。 ああいうタイプの人たち、ほんとに冗談だけど殺意すら感じますよね笑(嘉代子はそれを代行してくれたのだと思います) 個人的には、社長がウィンウィン言い出した場面が大好きでした。頭いい感じの人が、傍から見ると「なに言ってんねん、こいつ」っていうふうに見える瞬間ってなんだかとても子気味いいし、思わずクスッと笑っちゃいますよね。とても爽快感があり、読み心地のよい掌編でした。無料で読めて、超得した感!ありがとうございました!

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