普通っぽくて普通じゃない
 主人公の老婦人は、森に棲まう穏やかな雰囲気の人。そこに訪れたのは、都会での成功者然としたちょっと"薄い"感じの若社長。  二人のやりとりがこの物語のメインにありますが、主人公の内面と若社長の表面的なところが面白く対比で表現されているかのようで、面白かったです。  老婦人の「純んだ黒」の部分に震えあがりますが、コミカルな部分も同じ作中にあるものだから、なんだか不思議な気分になる読書時間となりました。  普通っぽくてけっして普通ではない彼女の生き方を覗き見るような気持ちで、最後まで一気読みしてしまいました。すごい面白かったです!
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