群青党支持者

どうしてこうも、素敵なお話を次から次へと書けるのか。謎・・・・・・
今回も、またまた素敵なお話でした。(毎回言っているような気もしますが、仕方のないことです。毎度毎度作品が素敵なのですから) 少女が何かを持っているように見える、と或る無名な画家の絵。その絵に込められた「悲惨な」真実と、あたたかい真意、そしてたとえあたたかくてもそれだけでは終わらない物悲しさ。 感情の三段重ね。絵に描かれた女の子の真実がわかった途端、恐怖と同時に、得も言われぬ悲哀が胸を覆います。 絵面としては綺麗かもしれないけれど、その裏に潜む辛さが印象的でした。読み終わった後も、正直言うと一番心に残っています。 作者に絵を描いてもらった彼女も、今どこかで幸せに生きているのだろうかというかという読者の期待をものの見事に裏切る、悲しい真実。 まだまだ最初の段階だというのに、まずそこで辛かったです・・・・・・ それでも、描き手の彼女への愛が伝わってくる筆致、背景にこっそりと描かれたアネモネがいい味を出しています。。 ああ、もう辛い・・・・・・愛情が本物だからこそ、救われなかったであろうその結末を想像してしまうとつらい。どうしてだ、題名もラストも、いい感じにしめられているというのに。 身勝手な感想を失礼いたしました。 素晴らしい作品でした、相変わらず。また、他のお話も楽しみにしております。
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感想ありがとうございます。 真実と真意、の表現がこの作品そのものを表現していて目を見張りました。確かにそうですね。 短編にここまで感想を書いて頂けること、本当にありがたいです。
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