佐々木経久

感情を揺さぶられる恋愛小説
視点が主人公・風花と元カレ・春の二つあり、それが交互に入れ替わっていきます。なぜ二人は別れたのか、風花は元カレと別れた後にどのような感情で生活していたのかが明らかになっていく過程はとても感情が揺さぶられました。 本当は別れたくなかった彼女と別れた後に激しく後悔している春。恋愛における赦しと自己反省ということがとても重点的に描かれていると感じました。風花は彼に酷いことを言ってしまったことを反省し、彼は就職の忙しさから見捨てるように風花と離れてしまったことを反省しています。 新しい出会いがあったとしても互いに互いを赦し、自分自身を見つめ直すことでしか過去の恋愛の傷は癒せないという説得力のある表現に脱帽しました。 春と別れた後も散々な目に遭っている風花ですが傷を克服し、強く生きて欲しいです。この先彼女は春と復縁するのか、新しい出会いを見つけるのかはわからないですが、どちらにせよ幸せな結末を迎えて欲しいと思いました。
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感想ありがとうございます。嬉しいです! また、見けけたら読んでもらえたら嬉しいです。
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