賢者の贈り物は、尊い想いに他ならない。
 オマージュ元の童話『賢者の贈り物』は、私の大好きなお話です。  「妻は自身の髪を売って、 夫の金時計のための鎖を買った。 夫は金時計を売って、 妻の美しい髪のための櫛を買った。」  この、互いが互いを思う故に贈りたい大切なものの為の何かが竦んでしまう状態のやるせなさ。それがこのオマージュ作品には、ある一つの「贈る筈だったアイテム」に准えられていて、その代償である「命」の境目にありゴーストとなってしまった悲哀と共に深い愛が描かれた作品となっていました。賢者の贈り物は、尊い想いに他ならない。それが強く伝わる短編小説でした。切なくて、ぎゅっと心が鳴るようなドラマ作品。とても面白かったです。  ありがとございました。
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