近藤黎児

 先ほどの話になる。タバコがなくなりかけていたので私はローソンに行った。そう言えば今は全国で激しい争奪戦を繰り広げている「盛りすぎチャレンジ」の最中にある(ちなみに本日が最終日)。  前に行った時に顔馴染みの店員さんに「いつ入荷するのか?」と聞いていたが、狙いすましたように行った。  私がローソンに到着したのは16時頃になる。入店直後に「いつ入荷するのか?」と聞いたら「16時半か、遅いと17時頃になる」との事。私は買い物をしながら待つ事にした。その間もライバルと思しき客が二十人ぐらいはスイーツコーナーの前を通っていった。  暇になって本のコーナーで待っていると、16時40分頃にそれらしきトラックがローソンに来た。「これだな」私はそう思ってスイーツコーナーへと移動した。  先ず運ばれたのはおにぎり類、次にサンドイッチ類、そして最後にその他のものを積み込んだコンテナが運ばれた。私は客だ。仕事の邪魔をするようなマナーの悪い客ではない。  顔馴染みの店員さんが「こちらです」と言ってみたら「盛りすぎカスタードシュークリーム」は全部で13個しかなかった。私はライバルも居なかった(去っていった)ので遠慮なく家族分の3個を手に取りそのまま会計に向かった……  これが全国争奪戦の勝者のやり方だ。 「人間、分からない事は遠慮なく口で聞け」  母から前に「口があるんだから、分からんかったら聞け」と言われた覚えもある。勝者になるには様々な積み重ねもあったが、貴重品をゲットするには賢いやり方もあった。  ローソンによると「物価高の影響で家庭が困っているので値段据え置きの盛りすぎチャレンジをした」との事。次回がある事を願うばかりだ。

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