【コメント】悪役主人公なのに憎めない、丁寧な描写力

笛のなる夜に

悪役主人公なのに憎めない、丁寧な描写力

音大への進学に憧れるもなかなか成績が上がらず、物憂げな日々を過ごしていた由香。彼女はある日、なにげないきっかけから動画投稿サイトに出会い、そのサイトに演奏動画をアップする魅力に取り憑かれていく。もっと登録者数を増やしたい。その欲求を満たすために協奏をお願いしたのは、クラスの優等生でかつ天才フルート奏者、浅井姫乃であった。最後まで展開が読めず、ハラハラしながら一気読みしてしまいました。由香はいわゆるヴィランなのでしょうが、共感できる感情もたくさんあり、憎むに憎めない。キャラクター造形として絶妙なバランスで、いずれの登場人物も魅力的に描かれていました。素敵な作品をありがとうございます！

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