群青党支持者

とてもきれいな文章。
短いのに、美しい文章と官能的なシーンに心惹かれました。 「純白が恐ろしい」というラストの言葉に、どきりとしました。確かに、そうかもしれない。私達は黒が一番恐ろしいような色だ、と思っているけれど、それも思い込みなのかな・・・・・・と考えさせられました。 比喩と抒情が見事に融合した、素敵な作品でした。短編だからこそ出来ることかも知れません。 語り手の、「少年を忘れた私〜」という言い方がものすごく好きです。かっこいい。年をとり、老いたということの言い表しかたが、非常に美しいです。この暗喩(なのだろうか?)のおかげで、このシチュエーションを客観的に見て興ざめになることもありませんでした。 客観的に見てしまえばややもすると人によってはドン引きしてしまうような光景だろうし、決してきれいだけでは済まされないような状況でもあるのでしょうが、叙述的な美しさでそれらが覆い隠され、綺麗な文章によく溶け込んでいました。(どうしましょう、もう語彙力が尽き果てています) 長々と、駄文を失礼いたしました。感想を書くとき、どうしても距離感がわからなくなってしまう・・・・・・とにかく、短い作品だったのに心打たれました、ということが伝えられれば。 短い文章、短い量で美しいものを生み出し、誰かを感動させるのはとても難しことだと思います。ましてや、こんな1000文字と少しの掌編ならばなおさら。 長編はなかなか読めませんが、少しずつ短編の方を読まさせていただきます。 素敵な作品をありがとうございました。
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群青党支持者様、ご感想いただきありがとうございます。 まさかこの作品にこんな長文でご感想いただける日がくるなんて...と泣きそうなほど感動しております。私の中でも力作な官能なのですが、もちろん内容的には万人受けするようなものでないとわかっていながら、誰かに私の官能芸術をわかってほしいと心で嘆いていました。 私はこのご感想文を忘れることはないでしょう。それくらい嬉しいことです。ほんとにありがとうございます。 図々しいですが、他の作品もお読みいただければ幸いです。 改めてありがとうございました。
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