村木志乃介

大人になるということ
幼い頃から姿の変わることのない不思議な女の子ミコトと大人へと成長していく沙雪との交流を切なくも温かく描いていて、桜井さんらしい優しい作風でとてもよかったです(^^) 人は誰しも、大人になると幼い頃の思い出や無垢な感情が薄れてしまうものです。そして大人になるとはどういうことか、そのことが描かれていて、自らの体験してきた実感も伴い、なにか胸にひしひしと伝わるものがありました。 幼い頃から一緒にいるとそれが当たり前になってしまい、大人になるまで気がつかないことがあります。ミコトが魂となった事情について詳しくは書かれていませんが、まだどこかで肉体は生きていることがわかり、元の体に戻るためには、沙雪との決別が必要であると知り、読者としてはどういう別れ方をするのか気になりました。そのあたりの微妙な心模様を巧く表現されていて、思春期の成長過程を思い出すことができたと思います。 決別の方法として、ミコトがイタズラっぽく笑いを残して別れるシーンとなったところはそれまでの二人の関係性がより伝わってきて、そうしたところもやはり桜井さんらしさを感じましたよ♪ ひさしぶりの桜井さんの作品に心が癒されました(^^) 私のほうは相変わらず遠のいていますがたまには参加したいとは思っています。 今回も素敵な作品をありあがとうございました♪
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村木さん、ありがとうございます! 今回はミコトは座敷童子をモデルにしてみました。と言っても作中ではそう思っているというか、思い込まされているというか。 あまり露骨に妖怪の名前を出すのもどうかと思い(笑) 容姿や伝承などで、なんとなくあらわしてみました。 ということで、我ながら設定がややこしくなりまして(笑) でも、書きたかったのはそこじゃなく。おっしゃる通りです(^^)大人になる、というところです。 どうやって大人になるのか、また、それを周りはどう見つめるのか。 やはりこの季節になると、別れが頭に浮かびます。僕の人生は、出会いよりも、別れの方が多かったように思います(笑) 成長は、そんな
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