登場人物全員が主役
 情景や「人」の背景が鮮やかに描かれた、リアルファンタジック要素のあるSF短編でした。  カルティア王国が誇る石炭資源と製紙産業を礎とした「紙飛行船」。文化と技術の発達により世界で残る最後の一艇の船長が、ヒロインの父親でした。このお話、実は船長を中心に関わるメインの登場人物全員が主役の物語なのかもしれません。  作中で描かれる晩餐のシーンや風雲急を告げる緊迫の場面、それから悲劇の後に夢のあるエンディングが訪れるのですが、やはり登場人物全員の夢と願いを叶えるものであり、読後感はとても爽やかなものとなりました。  良作短編です。  とっても面白かったです。
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レビューありがとうございます! そうです、今回は全員が主役という物語にしてみたかったのです。
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