https://estar.jp/novels/25953328 楽天・松井裕樹投手が通算200セーブを達成しました。WBCではボールへの対応が遅れていましたが、シーズンに入れば流石の投げっぷりですね。 NPBでは9人目の快挙、27歳5ヶ月での達成は史上最速です。松井選手の凄さが際立ちます。 一方で……史上最年少200セーブ記録は、昨シーズンに山﨑康晃投手が打ち立てたばかり。大勢選手も驚異的なペースでセーブを重ねていますから、今後ますますハイスピード化していくことでしょう。 それだけリリーフ陣の出番が増えているということです。登板数のシーズン記録トップ20を見てみると、分業前の1970年代以前と、リリーフの負担が増えた2000年代以降がほとんどを占めています。1980年代はふたり、1990年代はひとりも居ません。 先発投手が100球をメドに降板するのが当たり前という風潮があります。MLBで取り入れられているから日本でも……と広まった印象です。 ところが、MLBの先発ローテは中5日です。1シーズンあたりの試合数だって多いのです。ダブルヘッダーがあったり移動が過酷だったり、調整が大変。だから100球で降りるのです。 それに引き換え、日本のローテは中6日。試合数はMLBより20試合弱少なく、ダブルヘッダーもありません。最長の移動は新広島〜福岡間。日帰り旅行できる距離です。 週に1回お仕事して、半ドンでお疲れ様。で、1年間頑張れば年俸1億円が見えてくる。先発投手って、こんな簡単なお仕事でしたっけ? そりゃ平良海馬投手も先発転向したがるわけです。 先発の尻拭いをしなきゃいけないリリーフは大変です。一昨年の清水昇投手の50ホールドの日本記録、明らかに異常です。なんで勝ち試合で50試合も先発がマウンドを降りてるんでしょうか。おかげで清水投手は翌年、勤続疲労で調整が遅れてしまいました。 今季開幕戦、小笠原慎太郎投手の投球数が120球を超えました。長いイニングを投げ、自らの手で勝利を掴みに行く。エースと呼ぶに相応しい投球でした。一方で、ひと昔前の先発投手はそれが当たり前だったはずです。 リリーフに勝ちを消されてガッカリする先発投手の映像をよく見ますが……だったら、自分で投げきれば? と思ってしまいます。どうせ明日から6日間お休みなんだから、ねぇ。
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