屋久堂義尊

https://estar.jp/novels/8250820 『常世は今日も雨が降る』更新しました。またシンジの或る一日の切り抜きを描いています。今回は比較的ハートウォーミングなエピソードになりました。シンジの或る出会いのお話になります。  世間は新年度です。学校生活や会社勤め等、新たなスタートを切られた方も多いかと思います。  私は春という物がそんなに好きでは有りませんでした。学生時代そんなに上手く行っていなかった私は、高校、大学、専門学校と入学するたびに過去の柵を断ち切ろうとしました。つまりそれぞれで一度人間関係をリセットしたのです。でもそんな事をしても何も上手く行かなかった。当然ですよね、私自身が根本変わっていないのですから。そうして各地を転々として、それでもずっと暗い人生を送って来ました。  春は希望を持たせ、そしてそれを奪う季節――。そう私の中でインプットされてしまいました。  それなのに世間では新生活の始まりを喜び祝うような情報ばかりが流れて来ます。  それが私には辛いです。人生の敗北宣言をする事を強いられているかのようです。  結局どんなに環境を変えても私の置かれている状況は余り変化しませんでした。特に学校生活と言う物ではそれが顕著でした。  私が少しそういう物から解放されるのは社会人となってからの話になります。と言うか病気になって人生観が変わって以降かもしれませんね。  今も春は苦手です。楽しかった春だなんてそんなに無かったです。  これから好印象を春に対して持つ事が出来るのでしょうか? あまり期待しないで置きます。 『常世は今日も雨が降る』は書いていて気分が一番楽です。最も筆者の素を出す事が出来ます。  これからも気紛れに書いて行きたいと思います。また今回更新しましたエピソードもお読み頂けると幸いです。何卒宜しくお願い申し上げます。
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