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私、側室にはなりません!
橘 弥久莉
2023/4/14 15:41
江戸を舞台に繰り広げられる純愛&和風ミステリー
あらためて、特集入りおめでとうございます!! 本当に読み応えのある、素晴らしい物語でした🌟 コメントにも書かせていただきましたが、書店に並んでいる本をタダ読み させてもらっているような心持ちで、読み終えてしばらくは頭の中に物語 の色んなシーンが浮かんできて……とても心地よい余韻を味合わせていた だきました。この溢れる感動と驚きを上手く言葉に出来るかわかりませんが、拙いながらも感想を認めさせていただきますね。 とにかく、読み始めから終わりまで時代考証の凄さに圧倒されました! 私は歴史に疎いのですが、そんな私でも楽しめるように巧みな筆致で描か れる江戸の街並みや人々の暮らしは、まるで時代劇を見ているようで目の 前に鮮やかな光景が浮かびます。そして二十七万字を超える超大作にも 関わらず、読者を飽きさせないテンポの良いストーリー運びと好奇心を くすぐるエピソードの数々。同じ書き手として物語の作り込みに感服し、 作者様の溢れる想像力に心の内で何度も拍手を送っていました。 この時代ならではの結婚観や価値観に縛られ、苦悩する主人公二人の心 の動きも秀逸で、色んなことを考えさせられます。いまでこそ自由恋愛 が当たり前となっていますが、平たく言うと「一夫多妻」が常の武家社 会ではこんな風に思い悩んだ人たちが大勢いたのだろうなと思いました。 そんな二人の心をさらに揺さぶるバラエティーに富んだエピソード! どんな理不尽なことでも丸く収めてしまう八重さまの器の大きさに感心 し(私だったら逆ギレしています)、津々海藩の一件では高虎さまの優れ た才能にうっとり。さらにとろっとした芋虫には笑いが零れつつも、思わ ず身を竦めました(苦笑)。 そして物語の終盤、ドス黒い陰謀に巻き込まれるゆくエピソードでは、 人それぞれ、幸せのものさしは違うのだというメッセージを感じました。 身分こそ絶対的な幸せと思っている人もいるけれど、高虎さまはそうでは なかった。与えられた人生に納得できないことで多くの人を傷つけ、破滅 してしまう場面には胸が苦しくなりました。けれど、その胸の痛みを吹き 飛ばすようなエンディングは読んでいて胸がいっぱいに(*´▽`*) 二度、三度と意味を変えながら出てくるタイトル回収もさすがで…… ああ、この感動を語るのに文字数が足りません! 次回作も楽しみにしています💖
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佐古見 真佑
2023/4/14 22:02
橘さま(〃▽〃)♡ とても嬉しいレビューをありがとうございます(//∇//) 身に余るお褒めのお言葉を頂戴して恐縮しつつも、少しでも楽しんで読んでいただけたのかなぁと、ついつい浮かれてしまいましたヽ(*´з`*)ノ 私は歴史モノの小説も好きなのですが、あまり恋愛を全面に出したものがないのかな…という印象でした。特に江戸時代は、人情ものはすごく多いんですけど。。。 自由のなさ・身分差のハードルなど、きゅんの要素けっこうあるのになあ…と妄想し始めたのが、この話を書き始めたきっかけです。 けれども読むのと書くのは大違い。雰囲気や常識などはおよそ分かっているつもりでも、実際人を動かしてみるとわ
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