虚構がリアルになる時代
 主人公・蛍野が就いた職業は、公営動物園の飼育員。研究者の経歴を持つ彼女がこの職場にやってきた理由は、そこにある"裏側"にありました。  虚構をどれだけリアルなものにしていくか、科学のそんな進歩と、温もりある常識の裏側は科学という無体温の世界なのか、という未来型の深い問題に、この作品は切り込んでいたと思います。  主人公とその対象物の間にあったものは……? それを思って切なくなる、感動のドラマ作品でした。とても面白かったです!

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