【気功スーツ伝授】 https://estar.jp/novels/23483529  「そうだったな。 眼を閉じて森の中にいるのを想像する。 そして両手は胸の前で組む。 お腹とお尻に力を入れて鼻からゆっくりと吸う。 吸う時に右手だけを少しづつ上へ上げる。 左手はヘソの辺りまで下げるんだ。 これ以上息を吸えない時に、頭の15センチ上にある右手の平を天井に向ける。 左手の平は床に向ける。 それから息を9秒止めるんだ」  「9秒が無理なら5秒でも良いよ。 次は身体から力を抜いて、口からゆっくりと息を吐く。 それにつれて、今度は左手を頭の上15センチまで息を吐くスピードに合わせて上げる。 右手の平は徐々に下げて行く。 そして、これ以上息を吐けない時に左手の平を天井に向けて、息を9秒止めるんだ。 勿論、右手の平はヘソの辺りで地面に向けるんだよ。 吸って吐く動作を1回として9回で、1着の気功スーツが出来る。 分かったかな?」  「息を吸う時に、光りのエネルギー(酸素)がヘソの下から入り背中を通って頭の上にドッチボール位の光球が出来るのをイメージする。 そして息を止めている時に、光のイメージが頭から足の爪先までジンワリと染み込むのをイメージするんだ」  「最初は難しいよ。眼を閉じて毎日訓練すると2ヶ月位で鮮明になるよ」 「そうなんだ。頑張ってみるわ」  「息を吐く時のイメージは、黒いガス(二酸化炭素)が手の先と足裏から、ドンドン出て行くのをイメージする。最初は1着装着するのに苦労する。 俺は毎日5着は装着しているよ」 「分かったわ。訓練してみるわ」  「2着装着できる(吐くのに30秒)ようになれば、次に、1着装着後に両手を擦り合わせ30センチ位離したり近付けたりしながら、眼に見えない気功ボールの存在を感じれるようになる。 それもセットで訓練するんだよ」  「ありがとう。気功スーツを装着すれば放射能のも恐くないのね」 真紀が嬉しそうに呟いた。  身体が石灰化してない状態であれば15秒吸って30秒吐くのが最低のレベルだ。  ほとんどの人が最低のレベルがクリアできないのが現状だ。  真紀の場合も10秒吸えないのだから毎日、練習するしかないよ。  「わかったわ。前屈と足と横隔膜をやってから呼吸法をやるわ」
68件

この投稿に対するコメントはありません