屋久堂義尊

https://estar.jp/novels/8250820 『常世は今日も雨が降る』更新しました。シンジと少女の或るお話になります。  シンジは誤解され易い人間でしょう。彼は一見斜に構えていて関わりにくい印象を持ってしまいます。でも内に秘めている物は優しさだったり情熱だったりします。そんなシンジをもっと世間は認めてやっても良いのではないかと私は本作を執筆していて常々思います。  シンジを描く際に、私は野島伸司の好んで描くキャラクター的要素を取り入れています。本当は人間的に光る物を持っていてもそれを認められないような存在です。シンジはまさにそうです。勿論シンジのアプローチの仕方が極限まで不器用な事も悪いとは思います。でもそれで彼がスポイルされる理由にはならないでしょう。  実はこの感覚は私の実体験から構想しています。私の青春時代は悲惨な物でしたがそれは私の内に秘める本当に燃えている部分を周りが認めなかったからです。正直言うと誤解を受けていたなと思っています。私は素直では無いとか扱いにくいとか言われていましたが、実際関わってみればそんな事は無いはずでした。そこを見抜く能力が周りに無かったと思っています(実際の私に対する評価は「思っていたよりノリが良い」でしたからね)  単に私は周りの同級生のようなどんちゃん騒ぎがしたく無かっただけです。もっと静かに自分の求める物を追いたかっただけでした。  でもきっとそれが良く無かったのでしょうね。私は輪から外されて、あまりクラスメイト達には好かれていなかったのです。別に私は積極的に誰かに危害を加えた事は無いつもりでしたが目障りだったのでしょう。色々悲しい思いもしましたよ。私は私の世界を生きたかっただけなのにね。  シンジもそういう所が有ります。彼は彼の哲学を究めているだけです。別に悪に染まっているような人間では無い。それでも彼は理解されません。  シンジにも私にも必要なのは人間の温もりなのでしょうね。  また気が向いたら執筆して行きたいと思います。気儘な更新ですが、お許し下さい。今回執筆しましたエピソードをお読み下さると幸いです。何卒宜しくお願い申し上げます。
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