【コメント】「なんとなく」から始まる過酷生活

ガラスのダイヤモンド

「なんとなく」から始まる過酷生活

なんとなーく陸自に入った無気力系元優等生が、肉体的精神的にボッコボコにされる序盤や、レンジャーになった後の掛け声が「レンジャー」だったりと、自衛隊あるあるが入り混じった内容だったと思います。周りに演者と見下されながらも昇格して、圧迫骨折しながらも立ち上がり成長する姿は王道なエンタメとして成り立っていると思いました。なによりも終盤の奥田とのやり取りは「自衛隊も同じ人間」だということを再認識させてくれるドラマ仕立てとなっており、出口三曹に昇格するラストまで、一万字以内で上手くまとまっていると思います。個人的には「もっと読みたい」と感じさせられたので、その気さえあれば「寝坊したりやらかす奴がいたら、どんな連帯責任を取らされるのか」といったハラハラ感や、上に歯向かうとどうなるか等のサスペンス要素込み込みでの自衛隊生活を見てみたいな〜と感じました。 ↑ （多分、今回のんは短編を想定してたから出口くんの成長劇だけに留めたんだと思いつつ……）

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