近藤黎児

 最近ニュースなどでは政府が対話型AI、ChatGPTの扱いについて議論をしているようですが、別のニュースがその解答を示していたように思います。  それが藤井聡太六冠が名人位を渡辺明元名人から奪取し、史上二人目の七冠となったニュースです。  藤井七冠は詰め将棋から始まり現在ではAIによる研究をして今がありますが、その名人戦で見せた一手に藤井七冠の凄さがありました。  ある一手を将棋コンピュータは“悪手”と評価した後に最善手と認め、かつ22手詰めの盤面であると判断した事が「AIを越えた一手」として注目されたようです。  藤井七冠が示したように「AIを活用しつつ、AIを越えて行くのが人間である」と見せているような気がします。藤井七冠は余り多くを語りませんが、彼の残した棋譜は考察するに値するものがあると思います。  今は何度か関連する記事を見ても「ソツのない事を言う優踏生」と言う感じで見下しても良いような存在ですが、何年かすると「最も人間らしい機械」と言われるようになるような気がします。  しかし、それを越えてこそが人間であるような気がします。

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