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雨の音色
西 東
2023/6/25 22:53
恩恵。
雨が大地を潤す様に、しっとりとした優しさが染みる読後感を覚えました。 そして、タイトルで締めるのが格好良く感じました。 ただ降り続ける雨のように、親から与えられる恵みも受け取り手である子の心の持ちようで意味が変わってしまうのでしょうね。 成功を味わい、挫折を味わい、優雨がそれでももう一度羽ばたける力を与えてくれたのが想い出にあったのは、愛情の深さはあっても与えすぎる事はなかったからなのかもと考えてしまいます。 彼女にとっての想い出が、ピアノの音、雨のイメージに彩られているのと、語り口調の物語の運びがぐっと感情を抑えて語られている様子がモノトーンな世界を想起させるのですが、不思議と寂しさは感じません。 その抑えた様子が、終盤の雨のシーンから一転して、世界に色が付いたと感じるのも面白いです。 雨が降れば世界の色が沈みそうなイメージが変わります。
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喰ウ寝ル
2023/6/26 7:56
レビューありがとうございます。 坂本龍一さんの一人娘である美雨さんのラジオをよく聴いているんですが、彼女が父親の死をニュースで伝えられてもなお変わることなくラジオを続けていたんです。 そして、訃報からひと月ほどが経過したときゲストに「怪物」の監督である是枝監督が来られたんですが、坂本龍一さんが最後に仕事をしたのがその映画音楽でした。 ずっと気丈に振る舞っていたはずなのに、父の楽曲を聴いた彼女は声を震わせて泣いていたんです。 それを聴いてなんだか心が震えてしまい、涙が出そうになりました。 そこからこの話を書こうかと思いました。 事実は10%ぐらい、あとはほとんど想像ですが、ラストシーンを描い
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西 東
2023/6/26 20:59
喰ウ寝ルさんへ 今晩は。 コメント有り難うございます。 ラジオを良く聴いているのですね。 当人も驚いた状態だったのかも知れませんが、身近な大きな人の存在って存在感が喪失感を上回っていて、中々受け入れ難いのでしょうか。 次回、毛色がかなり違いそうですね。楽しみにしています。
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