ちはや

こんにちは。 新作の『嘘つきな舌は苦く苦しい』拝読いたしました。 タグを見ずに読み始めて、百合モノだと気づいたとき、うれしい気持ちになりました。 月乃さんの描く百合には色があり、そのつらさや葛藤に共感できるので、鮮明に見える世界観が好きです。 今作は、片恋の親友が結婚することへの半ば嫉妬に近い感情描写が主でしたが、このとき強がって嘘をついてしまう心理が腑に落ちて、そうなるよね、と思ってしまう説得力がありました。 22歳の結婚は早いと思いますが、早くに家庭をもつことの利点もありますし、それが幸せならば祝福すべきとは誰しも思うでしょう。 ただ、若すぎる結婚は壊れることが多く、片恋相手を傷つけられるなら、結婚を認めたくないと思う心理も当然の反応です。 ありのままを伝えられない。 それでも、そばにいたい。 莉子さんの心情には、片恋ならではの普遍的な想いがあり、それが説得力となって読み手を納得させる焦れた熱さのようなものがありました。 月乃さんが得意とする百合モノは、あまねく恋のなかでも変わらない本質的な部分をとらえており、胸に物語の空気感が満ち、しばらく余韻を楽しみたい作品に仕上がっています。 恋そのものをきちんと見つめている証拠だと思いますので、やはり色づいて見え、わたしは好きです。 今回もよい作品を読ませていただき、ありがとうございました。 できることなら、莉子さんの想いを伝えられるときが来ますように。 素敵で切ない、恋のお話でした。
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ちはやさん、素敵なご感想をありがとうございます♡ 私の書く百合を好きになってくださって嬉しいです! 恋愛の本質は異性愛でも同性愛でも同じでしょうが、百合というジャンルならではの魅力・見せ方があると思っています。 この話でいえば、莉子の複雑に絡まり合った感情でしょうか。 彼女は「明日香を傷つけられたくない」と思うと同時に、「結婚が上手くいかなければいいのに」と望んでもいます。 そして、そんなことを考える自分自身が嫌いです。 そんな心境でも二人の関係が壊れず、湿っぽくもならないというのも、百合の魅力なのでしょう。 私は百合の中にある可愛さ、凛とした強さが好きで、今後も書きたいと思っています。 今書
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