鴻上 縞

自分が書いた小説と似た事が起こり、色々な事を思う。 色々な人を想う。 夢物語でも、妄想でもなく、現実にあったこと。 過去の話ではなく、今でもたくさんの方が葛藤し、苦しんでいると言うこと。 どんな危険があるのか、どんな苦悩があるのか、少しでも知らなかった人が調べるきっかけになればいいな、知って欲しいな、もしも同じ苦しみに直面している方を前にした時に、ほんの少しの知識と言う力になれたらな、と言う気持ちで書いた小説でした。 でも今はとても公開しておくべきではないと思う。 私が書いた、彼女は自由になったのだと言う言葉は、遺された側の深い愛情でしかないと思うのです。 そうか、自由になれるのか、とは思ってほしくない。 そしてあの時の自分が同じ立場に立ち、知らずあの小説を読んだとしたら、心が耐えられるのだろうか。 時間とは、救いであり、また残酷です。 私は沢山の時間を超え、あの小説を書くに至りました。 けれど今まさに世間に広く知られる方の訃報を受け、色んな立場で、色んな気持ちで考えてみて、その結果非公開にしようかなと思ったのですが、HPにはログインできず。 ならば私はどうしたらいいのか、と思い今つぶやいています。 もしもHPに飛んでくださり、『unification world』を読もうとしている方がおられましたら、一部治療に苦しんだMTFの女の子を描写しております。 その事をご理解いただいた方のみお手に取って頂ければと思います。
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