橘 弥久莉

人魚伝説が残る海辺の街の青春ドラマ
巧みな筆致に何度も溜息しつつ、 最後まで読ませていただきました。 自由奔放な母に振り回された挙句、 交際相手に刺されたショックで声を失った 直哉。ことある事に姿を消した母を庇う 直哉の姿が切なく、子を愛せない親は星の 数ほどいても、親の愛情を必要としない子 はいないんだよな、としみじみ思いました。 声を失ったまま、それでも幼馴染の亜優 や従兄弟たちに囲まれ、新たな生活を送る 直哉の姿にはほっこり。 そして最後、亜優の計画で犯人を誘き出した 時のすれ違いはハラハラでした!駅に現れた 刑事の風貌の男は、実は……という展開 が本当に巧みで引き込まれました。 いつか直哉は母親と再会するのでしょうか? そう思いながらプロローグを読み返しまし たが、人魚の物語をなぞるなら再会はない のかも知れませんね。 心に残る素敵な物語をありがとう ございました!
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橘さま 最後まで読んでいただきお疲れ様でした! ありがとうございます。 私の中での人魚のイメージを盛り込んで書いたのですが、結果的にはひどい母親ですね。  犯罪ギリギリの行為で得た金を送ってきているので、おそらくもう二度と戻ることはないと思います。  直哉は母を恋しく思い続けながらも、いつかはその事を受け入れ、生きてゆく、というのが作者の中での設定です。    読んでいただいたうえに、ペコメやスターをいつもありがとうございます♡  橘さまの心の片隅に残ってくれると嬉しいです。  
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