https://estar.jp/novels/25857686 今年の甲子園予選は各地で波乱となってますね。本命と言われたチームが早々に敗れる事態が相次いでいます。 ある程度勝ち上がってからの敗戦であればよくあることでしょうが、聖望学園や創志学園、高岡商業のようにまさかの初戦敗退を喫するチームもありました。 なぜ今年の大会は大番狂わせが立て続けに起きているのでしょうか? カギを握るのは、『今年の3年生は2021年度入学の生徒たち』ということだと思います。その前の年、世界中を震撼させるある出来事が起こります。 新型コロナウイルスの蔓延です。渡航制限、生活様式の変更、不要不急のイベント中止、飲食店の営業短縮……姿の見えない病魔に振り回されたのは記憶に新しいところです。 高校野球も例外ではなく、春夏の甲子園が中止。代替大会は行われましたが、日本一を決める闘いは行われずじまいとなりました。 甲子園大会の中止は、当時の中学生球児にも大きな影響を及ぼしました。直近の大会結果がなく、参考資料が少ない。勇気を持って遠方の強豪に進んでも、大会があるか分からない……。地元志向が強まらざるを得ず、有力選手が分散することになります。 そうして進学した環境で頑張り続けたのが、今年の高校3年生ということになるのです。 そう考えると、軽く「大番狂わせ」と言うわけにはいきません。力を持った選手が各校に分散しているので、各地で本命不在の大混戦が行われているということになります。 野球は筋書きのないドラマです。何がどう影響を及ぼすか、全く分かりません。運命に翻弄され、自分の進路すらままならなかった球児たちの、高校最後のドラマ。結末はどうなるか、みんなで見届けましょう。
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