近藤黎児

 高校野球はあまり観ないながらも新聞等でチェックだけはしております。と言う事で今年の高校野球・甲子園大会の話。  今年の注目株はやはり昨年優勝の仙台育英高校ですが、ワイドショー的な話題で言えば慶応高校です。本日の第一試合で勝ってベスト4に進んだのは103年前の1920年(この時は準優勝だったらしい)以来になるそうだ。  注目されているのはベスト8の内3校がそうだった「髪型自由」に加えて「エンジョイ・ベースボール」を掲げているそうだ。監督の話によれば、「高校野球は最終目標地点ではなくあくまでも人生の通過点。甲子園優勝で勝つ勝つになっているが、その空気を一変させたい」と言う理由らしい。  高校生からも「このままでは“高校生野球”はおろか“日本の野球”がマイナースポーツに成り下がっていく未来しかない。僕たちの世代から変えていかないと未来はない」と未来の野球を危惧する声が上がっているそうだ。(ちなみにベースボール発祥のアメリカですら高校生野球はおろかメジャーリーグですら「好きな人は好きだよね。僕は違うけど」ぐらいの盛り上がり方だそうだ。  慶応高校が言うには「勝つ事だけが目標ではないが、全国にエンジョイ・ベースボールのような昔から言えばチャラチャラしたやり方でも正しい事を証明するには“優勝する”事しかないだろう」だそうだ。  早めに書いておかないと次(準決勝)かその次(決勝)あたりで負けそうな予感がする。裏切ってくれると嬉しいんだが。 追記>第四試合を観ました。注目のバッターの一人である花巻東高校の佐々木麟太郎選手が8回、9回とツーアウト、ランナー1・2塁の場面で回って来たのは「持ってるな」と思いましたがいずれも一本が出ず「君にはがっかりだよ」と思った。負けてもスカウトにアピール出来る場面だったのに。

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