朱村びすりん

「相貌失認」という疾患がある翔が出会った、女子で唯一顔が認識できる茉莉との恋物語
まずは素敵な作品を書いていただきありがとうございます。 実は数日前に読了していたのですが、感想を書くか迷っていました。しかしやはりせっかく美しい物語に出会えたので思いきって書かせていただきます。 まずよかったところは、翔と茉莉の純粋な関係性。 異性の顔だけが認識できない翔はなぜか茉莉の顔だけが分かる。それがきっかけで少しずつ惹かれていく心情の変化が、見ていてとてもキュンキュンムラムラしました。 茉莉には実は辛い過去があり、翔に対してだけは心を許せる相手として、更に二人の距離が縮まっていく。 でもそんな二人の【本当の関係】に翔が気付き(勘づき)悩みながらも、最後は再会して、幸せな結果となってよかったと思います。 否定する理由が見つからないゆえ、これからももしかすると何かしらの壁がたちはだかるのかもしれませんが……どうか幸せな家庭を築いてほしいです。 ひとつ気になった点があります。 翔は異性の顔が認識できない「相貌失認」という疾患がありますが、日常を過ごす上でその症状に苦労している姿があまり見えてきませんでした。とくに学校生活でかなり大変な想いをすると思うのですが、クラスメートと普通に馴染めているなぁ、と感じました。一部の友人には事情を知られていますが、ここまでの障害の重さだと学校全体のサポートや周囲の理解は必至になるよな、と。 逆に茉莉は後から納得させられる部分が多かったです。転校当初からあまりクラスに馴染めておらず、同じ美化委員を翔に指名していたことなどから、後々なるほどな、と。 ……と、これはただの一個人の意見に過ぎませんので軽く聞き流していただけたら幸いです。 物語としては考えさせるシーンがたくさんあり、切なく儚く素敵なストーリーで、美しい文章に何度も唸らせられました。 長くなりましたが、素晴らしい作品を綴っていただきありがとうございました!ムラムラ絶頂ぉおおおぉぉおおあおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!! 書籍はこれからゆっくり読ませていただきますね!!!!!!!!
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朱村びすりん様 読了していただきましてありがとうございます! 本作の一番いいところ(売りのところ)がどこかと問われたならば、メイン二人の関係性とその変化だと思っています。 お互いの「好意」がうっすら透けて見えるなかで、どのように関係の進展を綴っていくかに心血を注ぎました。 指摘点につきましては、私自信も自覚している部分です。 他の方のレビュー企画でやんわりと指摘されていますし、某公募の評価シートでも気になる点としてあげられていました。 この部分を徹底的に修正したリメイク作品を、後々書く準備があります。(おそらく、公募専用となりウェブにアップしないと思うのですが) 重ね重ねとなりますが、あり

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