屋久堂義尊

https://estar.jp/novels/26047125『黒田蓮志と太陽の杖』更新しました。  友達って難しいです。私は幼い頃友情の或る面で失敗をしています。それから友達という物をそこまで追い求めなくなりました。特に簡単に切られるような友情は要らないと思っています。その為少ない友人と深く関わっているパターンばかりです。  それでも友情に希望を持っています。友情が有ったからこそ救われた場面も数知れません。  ですが私はそも疑り深い事も有り友人を新しく作る事が苦手です。浅い友情にあまり拘らない面が有ります。所謂学校のクラスメイト達と仲良くしましょうという雰囲気が大嫌いでした。それは大学まで続く事となります。私にも友達を選ぶ権利が欲しかったです。そんな偶々クラスが一緒になった程度で仲良くしろと言うのは難しかったのです。  蓮志はもっと酷いです。謂わば彼は他人との関係作りを知りません。周りの子ども達のように気軽に友達を作れないのです。それは蓮志自身の苦しい過去が有るから仕方が無い面も有ります。  孤独は時に強さにもなります。独りで生きて行ける人間は並大抵の困難に敗れる事は無いでしょう。ただしそういう人間にもそれなりの苦労が有るのです。  蓮志の場合、独りで生きて行けない事は無いのだとも言えます。それは彼が無自覚にこれまで辿って来た道筋から言えます。  でも彼の場合他人の温かみを知ればそれは変わっていく物でしょう。そこは彼に孤独を選ぶか他人の中で生きるかを選ばせる事を作者としてはしてあげたいと思っています。  今度のエピソードでは、蓮志の或る意味不器用な面を出して行きました。読者によっては苛々するエピソードかもしれません。そこは私の一つ人生観だと思って頂いて結構です。つまり作者である私が面倒な人間だという事です。  因みに亀ノ井千ですが、私は専門学校に通うまでにああいう先生に巡り合いたかったです。良い先生がいなかった訳では無いですが、私自身が人間不信気味だったので上手く先生と関係を築く事が出来ませんでした。そんな亀ノ井ですが、彼のモデルは小島空だったりします。全然似ていませんがね。  またゆっくり更新して行きたいと思います。今回執筆しましたエピソードも是非お読み下さると幸いです。宜しくお願い申し上げます。
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