夏時間

 もうすっかり日が暮れた駅のホームに僕は入り、まだ改札の向こう側にいる佳代子を見た。しばらく待ってると電車が来たので僕は佳代子に手を振って電車に乗った。やがて電車は動き出して家へと帰る僕とここに残る佳代子を引き離していくだろう。電車からはもう彼女の姿は見えない。こうしてあらゆるものは目の前から去り、いずれただの思い出になってしまうのだろう。佳代子の姿もやがて思い出になり、そして全てが消えていく。 幼馴染 https://estar.jp/novels/26151775
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