エブリスタ
さがす
本棚
通知
メニュー
コメント
『蘇る、千年鬼姫 』(原作用)
平和 一
2012/11/24 4:14
【平和一漫画原作塾】 こんにちは。 プロットとは、基本的には物語がどういう流れで進んでいくのかわかるようにまとめたものです。それがわかるようになってさえいれば、細かい書き方に決まりはありません。 ■物語 この設定・プロットから、どのような話が展開されていくのかまったくわかりません。 本作ストーリーの目的は、『千年鬼姫』を目覚めさせることと位置づけられているようですが、それならどうやったら『千年鬼姫』が目覚めるのかが設定されていないと話になりません。 読者に明らかにするかどうかは別として、物語はその覚醒の条件を満たしていくことを主眼として展開されていく必要があるからです。 その覚醒条件が設定されていないのですから、そもそも物語として成立していないのです。 『千年鬼姫』の覚醒までの過程こそが物語で書かれるべき内容であり、それ以外のエピソードは物語上必要ありません。 このプロットの大半を占める無人島でのサバイバルは『千年鬼姫』の覚醒に何の寄与もありませんので、このエピソードは物語上不要です。冒頭の渋谷のシーンも、無人島に行くための導入以外の意味はないようですので、そこも不要です。特に、彼氏に振られるシーンについてはもはや何の意味があるのかまったくわかりません。 もしこれらのエピソード中で『千年鬼姫』の覚醒に意味がある何かが得られているのだと主張するのであれば、それを明示しないとプロットとしての意味がありません。 設定に関して一番気になったのは、『千年鬼姫』の存在意義です。 大和の国は幾度もイゼットから狙われて、そのたびに鬼族が助けていたとありますが、普通の鬼族でもイゼットを撃退できるのであれば、千年に一度あらわれるという『千年鬼姫』は何のために必要なのでしょうか。 また、2004年がダメだったから今度は2014年だということになっていますが、今回もダメだったら次は2024年になるのでしょうか。 10年ずれても不都合がないのであれば、永遠に覚醒しなくても不都合がなさそうです。 ■キャラクター 主人公であるゆかりですが、目的意識、行動原理がなさすぎてマンガの主人公としては失格です。 3サイズなどのスペックを設定するよりも、どういう人間であるのかを設定してください。 ■まとめ ・物語とは、目的とそれに向かう過程です ・ストーリー上意味のあるエピソードで構成しましょう ・キャラクターを人間として設定しましょう
いいね
・
2件
コメント
この投稿に対するコメントはありません
平和 一