LIGHT君

 2023年も終わりに差し掛かり、設定集だけでも更新を再開した理由を一言で言ってしまえば、ある事件を引き起こした犯人と同じになりたくないと思ったからです。  多くの人が知る様に数年前、アイデアを盗作されたというおこがましい程の勘違いを動機にとんでもない事を起こした人間が居ました。これから多くの名作を世に放ちたくさんの人の喜びや生きがいとなったであろう素晴らしい方々、才能の多くが愚か者の所業によって無くなってしまった。私自身義憤を持ってこのニュースを眺めていた一人でしたが、何処か他人事ではない部分がありました。  本作品の執筆を開始してから10年以上が経過していますが、未だに物語の進行状況は乏しくなく序章も序章。しかし、執筆はせずとも物語の構想、キャラや設定の考案は常日頃行っていました。そうして長い年月を自堕落に過ごす間にも様々なエンターテインメントが様々なメディアを通して生まれていく。これまで生きた中で多くのゲームや漫画、アニメ作品を楽しみました。それらの多くが自身の考え方、嗜好を形造りました。  ですが時々、そうした作品内のアイデアに対して既視感を憶える事がありました。上記の通りキャラや設定を考案した内容をメモとして残すのですが、その中の内容と似通っている、そのように感じる事があったのです。ウン桁万本と売れたゲーム作品の主人公の武器の能力だったり、ある作品に出てくる幻獣の奇妙な生態だったり。そういった事がある度、歯がゆい思いをした覚えがあります。

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