どこかに吐き出したいので誰も見ないここに吐き出させていただく。 今日「キリエのうた」を鑑賞してきた。 結論からいう。 3時間の映画です。 出演者のファンのかた、岩井俊二監督のファンのかたは辛うじて耐えられる、もしくは良い思いのできる映画かもしれない。それ以外のかたは観ないほうがいい。余程暇とお金を持て余している人以外は観ないほうがいいです。 3時間の長い尺は疲れるし、加えてモヤっと感が残ってしまうからです。いや。これは悪口ではなく単細胞ならモヤっと感なんて残らなかっただろう。私のように凡人のくせに通ぶってる輩にだけモヤっと感が残り、こんな風にダラダラと垂れ流してしまうのだろう。 2016年の「リップヴァンウィンクルの花嫁」も3時間くらいの長尺作品だったが、ストーリーが面白く、また私が綾野さんファンだという贔屓目もあるのだろう。長さを感じさせない展開と岩井俊二監督ならではの美しさ、岩井俊二ワールドを堪能できた。スクリーンで観てよかったと思った。 本日「キリエのうた」を観た。 私が年をとったからなのか? 時計を2回は見てしまった。長かった。「長い」と感じてしまった。岩井俊二監督レベルになれば、ようやくこのような、観客を視野に入れない、「作りたいものを作りたいように作る」映画で、お金を取れるようになるのだな、などと考えていた。 観客を視野に入れたならば、どうしたって2時間という縛りで作らねばならないだろう。「これ、3時間、必要か?」と思ってしまったのは―― 芥川賞作品は凡人の私にとって「小難しい作品」である。だから凡人私が読んで「なんか意味分かんないけど好き」か、「好き」の部分がないか、そのどちらかしかない。これを「キリエのうた」に当てはめてみると、私の場合は後者。「なんか意味分かんない」で終わり、であった。 主演さんがうたうまいのはよくわかったし、美しい映画である。私は岩井俊二監督作品が大好きだ。 だから悔しい。 この映画の良さがわからない。 一度目に時計を見た時「え。まだ1時間しか経ってないの? うそ。まだあと2時間 “も” あるの?」と思ってしまったこと。
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