霞彩紫

予想通りではありましたが……。
中林女史、やはり認める事はしませんでしたね。 真悠子ちゃんの言う通り、少しでも反省の言葉を口にしたら、彼女の行く末もまた別の道になっていたとは思いますが、もうここまで来たら引き返す事も出来ないのでしょう。 彼女もまた寂しい人ですよね。 傍から見たら、なんで溝口教授のような人間と行動を共にするのかとは思いますが、おそらく彼女の1番欲しい物を与えてくれるのが溝口教授だったんでしょうね。 様々な登場人物がいる「イケドク」ですけれど特に女性が選ぶ人生が明確な明暗を示しているように思えます。 主人公である真悠子ちゃんも、両親の突然の事故死と言う比類ない不幸に襲われますが、自分の足で立ち上がり、自分の力で、楽な方向に流されずに生きて行こうとする姿は読者を含め、応援したくなるものですよね。原因を他に求めず、自分の行いを常に省みて相手を慮る、それは北原教授夫妻の育て方にもよるものでしょう。同じ医師の一人娘である岡野嬢も、親の愛情を受けて育っている点では踏み止まる場所をわかっていたようにも思えます(ギリギリですけどね) でも中林女史に関しては、愛されて育ってないのかなぁという印象を受けました。虐待までは受けてないとは思いますが、冷たい家族関係故に、北原教授の言葉もストッパーにはならず、非道でも自分を満たしてくれる溝口教授についたのかな。言葉巧みに「君が必要だ」と溝口教授も彼女を騙し続けたのかもしれません。彼女が1番欲しかったのは名誉でも地位でも無く、自分を絶対的に必要として愛してくれる人だったのでは無いのかなと思います。 彼女の生まれ育った家庭が暖かな物で有れば、きっと北原教授の言葉は彼女の胸に深く刺さったはず。そして、彼女の孤独感を上手に利用し、愛情を搾取したであろう溝口教授には怒りを感じます。彼にも背景は有るのでしょうが、彼の自己満足と虚栄心の為に不幸になった人達の事を思うと、それ相応の報いは受けて欲しいと、この話の完結に向けて、願うばかりです。 これだけ魅力的な登場人物が生き生きと動き回るお話を纏めあげるのもとても大変な事と存じます。加えて毎日の更新ページ数の多さに、感謝の気持ちと共に無理をされていないか心配もしております。 どうぞ、ご無理の無い範囲での更新と、執筆をお願いします。先生の体調が1番ですので。 くれぐれもご自愛くださいませ。
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霞彩紫さん、コメントありがとうございます😊 中林女史、予想通りでしたか🤭 彼女に関しては途中で反省できていれば違った道があったと思うのですが、最初からこのような人物として描く予定でしたので、残念な女性像になってしまいました。 霞彩紫さんのおっしゃる通り、彼女の一番欲しい物を与えてくれるのが溝口教授だったんですよね。傍からみれば寂しい女性ですが、本人にとっては溝口教授に愛されることで自分を必要としてくれることに喜びを感じ、気持ちが満たされていたんだと思います。そして年齢を重ねてしまったことでもう彼にしがみつくことしかできなかった…。 ただ溝口教授からしてみれば、少しは愛情があったにせよ、利用価値
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