【コメント】不安定な存在。

シュレディンガーの母

不安定な存在。

シュレディンガーの猫みたいに、案外人は認識を誰かにしてもらう事で存在するのかも知れないとちょっと不安を覚えた所で、思いっきり地に足つけた先野光介の現実的考えは安堵するものがありますね。現実的な考えなので別の不安はありますが。今回は仕事外での立ち回りでしたが、彼の腕が悪いのではなく探偵として厄介な事象を引き当て易い性質的問題もあるんじゃないのかなと思ってしまいます。よくもまあこれだけ不思議に遭遇しながら、本質を見ないまま一つの答えにたどり着くものだなと。そして表裏一体な不思議の部分に巻き込まれ事実を知りながら、何時も通り自分の胸に仕舞うしかない三条愛美は、このままだんまりを続けるのでしょうね。Ｕ8の登場でこちらはこちらで、エージェントとして語れない部分もあったのだろうなと想像できるのも楽しかったです。

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赤羽道夫 2023/10/30 17:21

どうもお久しぶりです。確率的に存在する人間というアイデアを、いかに小説のストーリーに落とし込めるか、というところで、かなり難儀しましたが、どうにか形になりました。読んでいて、かなり苦しいところもあるかと思いますが、そこはご愛嬌ということで。それでも、そんなしんどい思いもしながらも、やはり小説執筆は楽しいので、やめることなく続けます。このシリーズもまだ続く予定です。次回のネタもすでに仕込んでおります。レビュー、ありがとうございました。今後もどうぞよろしく。