浅果好宗

世界とは
幼いときは世界は広いようで狭いものでした。視界の狭さを認識し、コミュニティを築いて徐々に自らの世界を広げていくことが子供から大人へと変わる過程です。それを突然に奪われるのは天地がひっくり返るくらいの衝撃でしょう。中学生は大人になったように感じながらもまだまだ狭い世界にいます。友人、クラスメイト、家族。それらの態度が一変するだけでも、命を絶とうとする理由には充分です。そして、その希死念慮は経験した人にしか分からない絶望でもあります。 救わなければならないとは、綺麗事であり押し付けです。本質を理解していなければ救いの手など何も意味はない。 その救いの手は、ただ話を聞いてあげることだったり、クッキーを渡すことだったり難しいことではありません。ですが救おうとする多くは叱咤し激励する。 この少年のように追い詰められたことは自分もあります。だからこそ長々と感想を書いています。 細かな部分は荒削りな箇所がありますが、そういった経験も持つ自分には深く刺さります。 命の軽重は誰にも量れないけれど、君がいなくなったらイヤだと言われるだけで自分は救われました。 つい昔を思い出してしまいました。 扱い辛いテーマではあったでしょうが、そのテーマに真っ向から向かい書き上げてくれたことに敬意を払います。 胸に残る物語でした♪
1件・1件
いつもありがとうございます😭 胸に残るとの言葉、すごく嬉しいです‼️
1件

/1ページ

1件