くまく

たどり着いた場所
辛かった子ども時代、まさにろくでなしな父親のせいで、お金も希望もなかった健人。 勉強しかすることがなくても、自力で先を切り開くために努力する姿が健気で悲しい。 人生を変える教師のひと言で弁護士を目指し、夢を叶えた彼ですが、やはり最大の障害は父親。 どこにでも現れて金の無心。誰のお陰でこんないい部屋に…とかほざいた時には、アンタなにもしてないやろ!とこちらが怒りに駆られました。 ニューヨークへ渡った健人は、結果的にいい決断でしたね。20年アメリカで暮らした後、あることがきっかけで帰国しますが、ここからが本番。 彼の前に年下の女性と年上の女性が現れます。 できなかった親孝行をしながらも、裕福な家庭環境で育った遥香との交際で迷う彼の気持ちがリアル。 勝ち負けではありませんが、やはり育ちが違う人と付き合うにはそれ相応の覚悟や努力が必要ですからね。 二宮さんはまったく対象ではありませんでしたが、仲良くなった御母と馴染むということは、どこか解っていたのかも。 最後、ようやく探していた愛に気づけた。彼も彼なりに幸せでしたね。
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くまく様、ご丁寧なご感想をどうもありがとうございました。 最悪のところからどうにか抜け出し、自分の力で成り上がった主人公ですが、最後は本当に満ち足りたものだったと思います。 最後が良ければすべて良し、ですよね。

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