優しい文体で描かれた小さなファンタジー
 馴染めぬ学校生活にうんざりしている主人公が、偶然に出会った化け猫。そこで「猫になりたい」と願った彼が体験した小さくてファンタジーな翌日を、作者様らしい優しい文体で描いた短編小説。  彼にあった境遇に切ない気持ちになりながらも、遭遇した不思議な一日の目線の低さが逆に達観をも感じさせる視線の客観視を見せ、これは化け猫達が主人公を見る風景にも感じるな、と気付いた時に面白味が増しました。  そして最後の1ページは物凄く私好み。結末の「なんとなく」な風景で先を読ませるような、妄想の未来を感じさせる描写はすごくお洒落でした。  とても面白かったです。
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丁寧な感想ありがとうございます。 最後どう終わらせるかで困ることが多いですが、今回は自然に出てきました。
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