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影症候群。
ともなり
2023/12/7 7:44
超・妄想コンテスト『発見』裏会場👑銀賞受賞作品
心が病んだ時に本人にだけ認識できる影が寄り添ってくれると言う謎の現象が起こり始めた世界を舞台に、それを発症した恋人との日々をつづった作品。微笑ましい事の様な始まりから徐々に浸食して来る闇の部分は文字通り暗い何かが迫って来るかのような静かな恐怖を感じさせ、その正体が明らかにならぬまま話が進む事や、様々な考察が上がる事などは現実世界の都市伝説や陰謀論にも似つつも。その世界では現実に多々起こっている事を考えると背筋が寒くなる思いでした。一見ファンタジーに様に描きながらも。その言わんとする事はさながら現実世界の様々なもの、例えばアイドルや夜職、薬物、インフルエンサー、Vtuberソーシャルゲームなど多岐にわたって当てはまるように思えました。人は弱く、より強い光を求めてしまう。光が強ければ浮き上がる影はよりくっきり鮮明になる訳です。現実を犠牲にしてまで、命を投げ出してまで求める影。手首の些細な痛みにすら戸惑う主人公に理解できなかった世界、しかし深い闇を知りその暗さから現れた強烈な光は、もはや偽りであろうがなかろうが問題なくなってしまうと言う残酷さ。正気とはどこにあるのか、幸せとはどれを言うのか、とても深い所まで描いた作品だと思いました。
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雪月海桜
2023/12/7 12:24
この度も素晴らしいコメントならびに解釈ありがとうございます。 ファンタジーと現実の間、大衆文学と純文学の間、ハッピーエンドとバッドエンドの間(メリバ~バッドエンド寄りではありますが)、あらゆる光と影を混ぜた世界を目指したお話でした。 特有の症状を説明するのに小難しくなってしまうかなと思ったのですが、しっかり伝わったようで安心しました!
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ともなり
2023/12/8 9:17
かなりの技量が無いと描けない作品だと思いました。ありがとうございました。
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